ふと思い出した

小さい頃、おかんに怒られるときに、

腹の底から出したような、
こぶしのきいた声で、
そしてちょっと唾を飛ばしながら、


『ッタイッ』


っていう、よく分からない擬音語？で怒られていた。

“こら！”　とか　“やめなさい！”　を意味するおかんなりの魂のシャウトやったんやろうけど、
一体どんな語源やろうか。


子供の頃、最後に怒られた時ぶりに、ふと思い出した

おかん滞在記

先週金曜から2泊3日でおかん、やってきました。

相も変わらず、暇さえあれば娘をけなし、ところ構わず自由奔放にふるまい、見知らぬ相手ですら、相手にされんとすねるおかん

今回は、『関東人のリアクションが悪い』と連日ぶつぶつ呟いておりました。

デパチカで興味ありげにお店の前をうろうろしても、なぜか一向にサンプル配ってるおばちゃんはおかんを相手にしようとせず、ディズニシーでは、人だかりのできたミッキーの横で、暇そうにしていたよくわからんキャラクターにまで撮影を拒否され、飲食店、チケットショップ、駅…　至るところで、だれかれ構わず、話しかけるも確かに、リアクションが悪い。

おかん、ウルトラご機嫌ななめ

『もー、信じられん

西日本じゃいっぱいファン寄ってくるのに、もう東京は好かんわ

吉本芸人が東京進出をためらう気がよーわかった。

あたしも、東京進出はないわっ』

おかんいわく

“今日のあたしがあるのはファンのおかげ”

らしい。


金曜のにーちゃんの舞台が終わった後、わざわざ舞台を見に来てくれた、にーちゃんの友人や知人を含め居酒屋に飲みに行った。

終電も近いので帰るか、と店を出てエレベーターに乗る。
うちんとこの団体と、仕事帰りの若いサラリーマンと一緒になり、ぎゅうぎゅうで静まり返ったエレベーターの中でおかん、小声でつぶやく。

『はよ帰っておふろ入りたいー』


・・・・・
無言のエレベーター。



『あたま臭いんや』


“ブッ”

噴出すサラリーマン。


うちのおかんはとにかく自分にスポットライトが当たっていないと気がすまないのです

乳

今月結婚式に呼ばれているのだけど、はじめてなので何を着て行ったらいいのかわからんくて、非常に困っている

おかんに電話して相談した。

『何ぞ、あんた売りこまないかんのやけん、ちょっと乳が見え隠れするのやら着んのね？

　あたしなんか、今日仕事でお客さんに

　“うわ～、南野さん、そんな巨乳やったっけ？”

　っていわれたけん、書類かきながら
　
　
“そーですよ”

って平然と答えてやったら、そばにおった営業のにーちゃんがオロオロしよったわ』


ああ。


何を着ていこう。

母からのメール

『老人ホームのばあさんが、あんたの縁談まとめると言うて写真と身上書もってった
もちろんボケ入っとる
まとまるワケないから、おもちゃ代わりにあげたで　　M-nanno』

てっきりうちのばーちゃんと思いきや

『智子ばあちゃん（うちのばあちゃん）の隣のばーさん
持ってきた縁談が45歳の男、甲南大卒
私が見合いしたろか、というた　　M-nanno』

ええ、ぜひそうしてください

お見合い結婚

同じサークルの先輩と後輩が結婚式をするとのことで、生まれてはじめて招待状というものを頂いた。
う～ん、こうやって一人二人と『私達結婚します』報告が届くようになるのか

しかし、未だ周りでお見合い結婚するという話は聞いたことがない。
ちなみにうちの両親はこう見えてお見合い結婚

昔おかんが、

『恋愛結婚はお互い好きになっていざ、結婚しようと思ったらお互いの家族とのこととか、なんやらかんやら障害をのりこえていかないかんけど、お見合いってのは最初からどっちもが結婚を前提に話がすすんどるから、好きになりさえすればええから楽やで。』

と言っていた。

そういや、おかんは昔つきあっていた人がいたに関わらず、
『今度お見合いするんや』
と打ち明けたら

『え？！！おれお前と結婚するつもりやったんで！』

『知らんわ。そんなん』


母は常に楽な方を選ぶ。